- クレジットカードの国際ブランドって何?
- どのブランドを選べばいいの?
- 複数のブランドを持つ必要はあるの?
VisaやJCBなどのロゴマークを、クレジットカードによく見かけます。「国際ブランド」と呼ばれ、クレジットカードを世界中で使えるようにする役割があります。しかし、国際ブランドごとの違いや選び方がわからないと悩む方は多いです。
この記事では、クレジットカードの各国際ブランドの特徴や選び方、メリットについて詳しく解説します。記事を読めば、自分に最適な国際ブランドを選び、クレジットカードをより効果的に活用できるようになります。
クレジットカードの国際ブランドは、それぞれの利用可能な店舗や特典の違いが大きいです。クレジットカードの賢い選び方を学んで、お得で便利な買い物をしましょう。国際ブランドの知識を身に付ければ、国内外問わず買い物がもっと楽しくなります。
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クレジットカードの国際ブランドの基礎知識
クレジットカードの国際ブランドの定義や、クレジットカード会社との違いについて解説します。
国際ブランドの定義
国際ブランドとは、クレジットカードが世界中で使えるように、決済ネットワークを提供している企業のことです。主なブランドには、VisaやMastercard、JCBなどがあります。独自の決済システムを構築し、世界中の加盟店で利用できる環境を整えています。
日本で発行されたVisaのクレジットカードを持っていれば、ニューヨークやパリのレストランでも支払いが可能です。国際ブランドのおかげで、世界中でスムーズに買い物を楽しめます。国際ブランドは、カードの表面に記載されているロゴマークで識別できます。
Visaのロゴがあるお店は、同ブランドのカードが使えるという仕組みです。世界には約200の国と地域があり、主要な国際ブランドでは、ほとんどの場所でクレジットカード決済が可能です。
クレジットカード会社と国際ブランドの違い
クレジットカード会社と国際ブランドは、似ているようで大きく異なる役割を持っています。両者の主な違いは以下の表のとおりです。
項目 | クレジットカード会社 | 国際ブランド |
主な役割 | カードの発行、審査、請求書の送付 | 世界規模の決済ネットワーク提供 |
提供元 | 日本の大手銀行系カード会社など | VisaやMastercard、JCBなど |
顧客との関係 | 直接的なやり取りがある | 直接的なやり取りはない |
収益源 | 年会費、手数料など | 加盟店手数料、ライセンス料など |
クレジットカード会社は、カードの発行や審査、請求書の送付などをする会社を指します。一方、国際ブランドは世界規模の決済ネットワークを提供する会社です。
クレジットカードの各国際ブランドの特徴
クレジットカードの国際ブランドは、それぞれ特徴が異なります。7つの主要な国際ブランドの、特徴や強みを詳しく解説します。自分のライフスタイルに合ったブランドを選びましょう。
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Visaの特徴
Visaは世界最大のシェアを誇る国際ブランドです。圧倒的な利用可能店舗の多さが魅力で、世界中で約5,400万店以上の加盟店があります。200以上の国と地域で利用でき、日本国内でもほとんどのクレジットカード対応店舗でVisaが利用可能です。
安定した決済システムを持ち、充実した付帯サービスも提供しています。セキュリティ対策も強化されており、安心して利用できます。海外旅行が好きな方や、オンラインショッピングをよく利用する方にも最適です。世界中どこに行っても、Visaが使える場所が多いので、安心して買い物ができます。
Mastercardの特徴
Mastercardは、Visaに次ぐ世界第2位の国際ブランドです。約210の国と地域で利用でき、特にヨーロッパの普及率が高いです。「Priceless」プログラムなどの独自サービスや特典プログラムが充実しており、ユニークな体験を提供しています。
最新の決済技術にも対応しており、充実した旅行保険サービスもあります。ヨーロッパ旅行を楽しみたい方や、ユニークな体験を求める方におすすめのブランドです。
JCBの特徴
JCBは日本発祥の国際ブランドで、国内の利用に強みがあります。日本人の生活スタイルに合わせたサービスが充実しており、国内旅行や飲食店で優待を受けることが可能です。近年は海外展開も進めており、アジア圏を中心に利用可能店舗が増えています。
「JCBプラザ」では、海外旅行時に日本語での相談やサポートが受けられます。国内利用が中心の方や、アジア旅行をよくする方に適したブランドです。
American Expressの特徴
American Expressは、高級感や特別感を重視したプレミアムなサービスで知られています。年会費は比較的高めですが、特典や優待が充実しています。高級ホテルや一流レストランの優待や、充実した旅行保険や購入保護サービスを利用することも可能です。
世界中の空港ラウンジを利用できる特典や、24時間365日の専門コンシェルジュサービスもあります。上位カードを持っていれば、世界中の一流ホテルで無料アップグレードや、朝食サービスなどの特典を受けられます。ステータスを重視する方や、頻繁に海外旅行をする方におすすめのブランドです。
Diners Clubの特徴
Diners Clubは、世界で最初に誕生したクレジットカードブランドとして知られています。主にビジネスマンや富裕層向けのカードとして人気があり、高級感とステータス性があります。会員向けの優待サービスが充実しており、グルメや旅行関連の特典が豊富です。
高額利用限度額の設定が可能で、世界中の空港ラウンジを利用できる特典も提供しています。ワールドワイドな会員向け特典や、24時間年中無休のコンシェルジュサービスも提供しています。ビジネス時の利用が多い方や、高級志向の方におすすめのブランドです。
銀聯(UnionPay)の特徴
銀聯(UnionPay)は中国発祥の国際ブランドで、近年急速に利用者を増やしています。中国国内でトップシェアを誇り、アジア圏内の利用率も高いです。中国国内のほとんどの店舗で利用でき、ATMでの現金引き出しも可能です。
日本の多くの観光地や大型商業施設でも利用できて、独自の優待サービスも提供しています。日本国内で銀聯カードを使って買い物をすると、免税手続きが簡単になる店舗も増えています。中国との関わりが多い方や、アジア旅行をよくする方に適したブランドです。
ディスカバーの特徴
ディスカバー(Discover)は、アメリカのディスカバー・フィナンシャル・サービシズが展開する国際ブランドです。アメリカ国内では広く普及していますが、日本における知名度はまだ高くありません。しかし、JCBや銀聯と提携しており、利用可能範囲は広がっています。
アメリカ国内の多くの店舗で利用でき、キャッシュバックプログラムも充実しています。JCBとの提携により、日本国内のJCB加盟店でもディスカバーカードの使用が可能です。アメリカへの留学や長期滞在を考えている方におすすめです。
クレジットカードの国際ブランドの選び方
国際ブランドの選び方は、利用目的や生活スタイルによって変わります。それぞれの状況に合わせた選び方を紹介します。
初めてクレジットカードを持つ人向け
初めてクレジットカードを持つ方には、使いやすさと安全性を重視したブランドがおすすめです。世界中で広く使えるVisaやMastercardが適しています。
初心者がクレジットカードを選ぶ際のポイントは以下のとおりです。
- 年会費無料のカードを選ぶ
- ポイント還元率1%以上を目安にする
- 利用限度額は年収の1/3程度にする
- セキュリティ機能が充実したカードにする
年会費無料のVisaカードを選び、コンビニやスーパーでの日常的な買い物から始めましょう。ポイントが貯まりやすく、不正利用時の補償が充実したカードを選べば、安心して利用できます。慣れてきたら、海外旅行保険付きのカードにステップアップしましょう。
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国内利用が多い人向け
国内での利用が中心の方には、日本のサービスに強いJCBや、加盟店の多いVisaがおすすめです。国内店舗の優待が豊富なブランドを選ぶと、日常生活でお得に買い物ができます。電子マネーとの連携機能があるカードを選べば、小額決済をしやすくなります。
日本語のサポート体制が充実しているブランドを選べば、困ったときにも安心です。国内旅行保険が付帯されているカードを選ぶと、旅行時のトラブルにも対応できます。JCBカードでは、全国の有名レストランや温泉旅館の優待を提供しています。
QUICPayなどの電子マネーと連携したカードを選べば、コンビニやスーパーで買い物する際もスムーズです。国内旅行が好きな方であれば、国内旅行保険が自動付帯されるカードを選びましょう。
海外利用が多い人向け
海外でよくカードを使う方には、世界中で利用できるVisaやMastercardがおすすめです。メリットは以下のとおりです。
- 海外のATM利用手数料が無料
- 海外旅行保険が充実
- 為替レートが有利
- 緊急時のサポートが充実
海外旅行向けのカードを選ぶと、海外ATMの利用手数料無料や最大1億円の海外旅行保険が付きます。アメリカへの渡航が多い方はVisaを、ヨーロッパへの旅行が多い方はMastercardを選びましょう。複数のブランドのカードを持てば、さらに安心できます。
» クレジットカードの海外旅行保険の補償内容や選び方を徹底解説!
ステータスを重視する人向け
ステータスを重視する方には、American ExpressやDiners Clubがおすすめです。高級感があり、高級ホテルの優遇や、空港ラウンジの無料利用といった特典を受けることが可能です。専属のコンシェルジュが、24時間体制で旅行の手配やレストランの予約をしてくれるカードもあります。
高額の付帯保険がついているカードも多く、海外旅行時の安心感が違います。年会費は高めですが、金額に見合う特別なサービスを楽しむことが可能です。
異なる国際ブランドのクレジットカードを持つメリット
異なる国際ブランドのクレジットカードを持つメリットを紹介します。
利用店舗の幅が広がる
異なる国際ブランドのクレジットカードを持つと、利用できる店舗の幅を大きく広げることが可能です。国や地域によって普及しているブランドは異なります。複数のブランドを持つことで、どこでも安心して買い物をできます。
VisaとJCBのカードを持っていれば、Visaが使えない店舗でも、JCBであれば使える可能性があります。レストランではJCBの優待を、ホテルではVisaの優待を使うといった具合に、お得に使い分けることも可能です。一方のカードが使えなくなったときの予備にもなるため、安心感が増します。
海外での利便性が上がる
異なる国際ブランドのカードを持つと、海外における利便性が高まります。海外旅行や出張時に、より安心して過ごすことが可能です。複数のブランドを持つことで得られる、海外利用時の利点は以下のとおりです。
- どの国でも支払いがスムーズになる
- 現地通貨の引き出しが容易になる
- 緊急時の対応力が向上する
- 海外保険の補償範囲が広がる
複数の国際ブランドのクレジットカードがあれば、ATMで現金を引き出せる可能性も上がるため、安心できます。
付帯保険やサービスが充実する
異なる国際ブランドのクレジットカードを複数枚持つと、付帯保険やサービスがより充実します。各ブランドが提供する特典を組み合わせることで、より手厚いサポートを受けることが可能です。
付帯保険やサービスが充実させることで得られる利点は以下のとおりです。
- 補償範囲が広がる
- 保険金額が増える可能性がある
- さまざまな優待サービスを享受できる
- 緊急時のサポート体制を強化できる
複数のカードを持っていれば、両方の海外旅行保険を組み合わせることで、より高額の補償を受けられます。複数のカードを持つことで、より多くの空港のラウンジにアクセス可能です。ホテルの優待やレンタカーの割引など、各ブランドが提供するサービスも最大限に活用できます。
クレジットカードの国際ブランドを変更する方法
クレジットカードの国際ブランドを変更したい場合、一般的には新しいカードに申し込むことが必要です。変更手続きの手順はクレジットカード会社によって異なりますが、基本的な流れと注意点を解説します。
国際ブランドの変更手続き
国際ブランドを変更する際、利用中のクレジットカード会社に問い合わせて、ブランド変更の可否や手続き方法を確認します。オンラインや電話で手続きできる場合が多いです。希望する新しい国際ブランドのクレジットカードを申し込みます。審査に通過すると、新しいクレジットカードが発行されます。
到着までは1~2週間程度です。新しいクレジットカードが届いたら、古いクレジットカードを解約してください。未払いの利用代金がある場合は、全額支払いを済ませましょう。新しいクレジットカードを受け取ったら、クレジットカード会社の指示に従って有効化します。
国際ブランドを変更する際の注意点
国際ブランドを変更する際は、いくつかの重要な注意点があります。ポイントや特典の引き継ぎ方法を確認しましょう。新しいクレジットカードに引き継げない場合もあります。使い切れないポイントがある場合は、商品と交換するなど、無駄にしないように注意してください。
新しいクレジットカードの年会費は異なる可能性もあるので、しっかりと確認しましょう。利用可能店舗の把握も大切です。よく利用する店舗で新しいブランドが使えるかを確認しましょう。付帯サービスの内容も比較してください。
海外旅行保険や空港ラウンジの利用条件など、サービス内容も異なる場合があります。慎重に検討し、準備を整えてから手続きを進めてください。
まとめ
クレジットカードの国際ブランドについて理解を深めることは、家計の節約につながる重要な知識です。国際ブランドの定義や種類、各ブランドの特徴を把握しましょう。自分の生活スタイルに合わせて適切なブランドを選ぶことが大切です。
利用目的や頻度によっては、複数の国際ブランドのカードを持つことで、より便利に使えるようになります。初心者の方はVisaやMastercardから始め、慣れてきたら複数のブランドを使い分けましょう。国際ブランドの特徴をよく理解し、賢く活用してください。
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